キーボードを使用していると、このキーいらないな、ここにこのキーがあったらいいな、「無変換」や「CapsLock」をゲームでも使用できるようにできないかな、なんて思ったことありませんか?
最近のキーボードは、キーボードに対応する公式ソフトウエアを使用することで一部のキーの設定を変更することができたりするようになりました。
しかし、「KeySwap」を使用すれば、どんなキーボードでも自由にキーボードの配置を変更することができます。
KeySwapとは
キーボードの配置を自由にカスタマイズできるソフトです。
インストール不要です。
ダウンロード方法
下記リンク(Vector公式サイト)よりダウンロードできます。
サイト内では、「KeySwap for XP」とあり、Window7, Vista, XP, 2000用と記載がありますが、問題なくWindows10, 11でも使用可能です。
使用方法
基本操作
- ダウンロードした「keyswap.zip」フォルダを解凍します。
- 得られた「keyswap」フォルダを開き、中にある「KeySwap」アプリケーションを管理者として実行します。
- 右上のキーボード種別を自分の使用しているものに変更しましょう。
- 【キー名】をクリックすると黄色くなります。
この状態で変換したいキーを右の図から選択します。
- 【変換キー名】が黄色になります。
先ほど選択したキーをどのキーに変更したいかを右の図から選択します。
無効にしたい場合は「削除無効用【Delete】」を選択します。
- 「ファイルへ保存」をクリックし、好きな番号を選択します。
- 保存名を指定し、「OK」をクリックします。
- 「終了」または「×」をクリックし、終了します。
- 変更を保存したら、PCを再起動します。
- 設定した通りに変更ができていれば完了です。
その他操作
- 「変更取り消し」: 今回変更した分の【キー名】【変換キー名】をすべて元に戻すことができます。
- 「設定をすべて削除」: 現在の【キー名】【変換キー名】をすべて削除することができます。
- 「ファイルから読み込み」: 保存した設定(プロファイル)を読み込むことができます。
変更を有効にするには、再度PCの再起動が必要です。
こんな時に便利
- 不要なキーを削除したい
- よく使うキーを押しやすいところに変更したい
- ゲームで使用できないキーを使用できるようにしたい
- 同じキーを複数の場所に配置したい
不要なキーを削除したい
使用しないけど、たまに押し間違えて反応してしまうキーがある場合、削除することで誤反応を防止することができます。
「insert」キーは「Delete」キーのすぐ近くにあって誤入力すると面倒なキーですが、利用する人はほとんどいないため、削除すると快適だったりします。
よく使うキーを押しやすいところに変更したい
自分が頻繁に使用するキーであまり押しやすい位置にないキーがある場合、使用はしないけど押しやすい位置にあるキーに上書きしてしまえば、作業効率の改善につながるかもしれません。
ゲームで使用できないキーを使用できるようにしたい
PCゲームで「無変換」「CapsLock」キーなどを使用したいと思っても、ゲーム内でこれらのキーを設定することができない場合がほとんどです。
「KeySwap」を使用し、これらのキーをゲームで使用できるキーに変更しておくことで、ゲームで使用できるようになります。
同じキーを複数の場所に配置したい
「Shift」キーや「Control」キーを除き、基本的にキーボードには各キーは1か所にしか配置されていません。
ゲームではキーバインドを1つまたは2つしか同じ操作に割り当てることができなかったりするため、同じキーを複数配置することで、実質何個でも同じ操作にキーバインドを割り当てることができます。
例: 「V」キーを「B」キーと変更することで「VBN」を「BBN」として認識させ3つのキーを2つのキーとして認識させる
注意点
- キー設定の有効化には、毎回PCを再起動する必要がある
- キーボードメーカーの公式ソフトウエアですべてのキー設定が変更できる場合は不要
- マクロの設定はできない
- 他のPCでは変更は使用できない
- ゲームによっては、ゲーム内で元のキー配置として認識されることもある
キー設定の有効化には、毎回PCを再起動する必要がある
キー設定の変更を有効化するためには、毎回PCを再起動する必要があります。
そのため、このソフトを使用する時はこのキー設定、このゲームをする時はこのキー設定、といった切り替えをスムーズ行うことはできません。
キーボードメーカーの公式ソフトウエアですべてのキー設定が変更できる場合は不要
使用しているキーボードのメーカー公式ソフトウエアによってすべてのキー設定を変更できる場合には、そもそも「Keyswap」は不要となります。
メーカー公式ソフトウエアでコントロールする場合は、設定を変更するのにわざわざPCを再起動する必要もないはずです。
ただし、デバイスの代表格であるelecom製品では公式ソフトウエアがなかったり、logicool製品は公式ソフトではFNキーの割り当て変更しかできないため、「KeySwap」の利用は有用です。
マクロの設定はできない
このソフトではマクロの設定はできません。
あくまでキーボードの配置を自由にカスタマイズするソフトですので、マクロの設定が必要な場合には別ソフトの使用が必要になります。
他のPCでは変更は使用できない
「KeySwap」で変更した設定は、そのPCでしか適用されません。
そのため、そのキーボードを他のPCやタブレットに接続して使用する場合は、初期のキー設定が適用されます。
ゲームによっては、ゲーム内で元のキー配置として認識されることもある
一部のゲームでは、「KeySwap」でキーボードの配置を変更しても、元のキー配置として認識されるものがあります。
この場合は残念ですが、あきらめるしかありません。
例: 「V」キーを「B」キーと変更しても、ゲーム内では「V」キーとして認識される
まとめ
今回ご紹介した「KeySwap」の便利な点、注意点をまとめます。
便利な点
- 不要なキーを削除したい
- よく使うキーを押しやすいところに変更したい
- ゲームで使用できないキーを使用できるようにしたい
- 同じキーを複数の場所に配置したい
- キー設定の有効化には、毎回PCを再起動する必要がある
- キーボードメーカーの公式ソフトウエアですべてのキー設定が変更できる場合は不要
- マクロの設定はできない
- 他のPCでは変更は使用できない
- ゲームによっては、ゲーム内で元のキー配置として認識されることもある
自分好みのキー配置にどんどんカスタマイズしていこう!
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